特別養護老人ホームについて詳しく解説

介護施設の一つである特別養護老人ホームは、主に社会福祉団体が運営していることが多い公的施設です。原則的に要介護3以上の認定を受けていなければ入居の申し込みができないため、高齢者なら誰でも入居可能というわけではありません。

特別養護老人ホームは、施設の規模に応じて入居できる条件が異なるという特徴があります。例えば、入居者の定員が30人以上の施設は広域型と呼ばれており、入居者がどこに住んでいるかに関係なく、要介護条件を満たせば誰でも申し込むことができます。一方の地域密着型施設は、入居者の定員が29人以下という小規模な施設という特徴がありますが、ここは同じ市区町村に住民票登録をしていなければ入居申し込みができません。
この施設で受けられる介護サービスや医療サービスは、多岐にわたります。食事や排せつ、入浴の介助をはじめ、健康管理やレクリエーションなどもありますし、24時間体制で介助スタッフが常駐しているので、大きな安心感が期待できます。
特別養護老人ホームは、他の介護施設と比較すると、入居者の費用負担額を低く抑えられるというメリットが期待できます。そのため人気が高く、施設によっては入居申し込みをしても数年待ちになってしまうことがあります。
ただし公的な施設のため、提供されるサービスは痒いところに手が届くほど充実していないことが多いですし、施設ごとにサービスの内容が大きく異なるということはありません。また基本的には多床室となっており、個人部屋を希望しても難しいケースが多いです。