医療サービスと介護サービスの両方が充実した、高齢者のための施設として位置づけられているのが介護医療院です。こちらも、公的な介護施設の一つに挙げられます。
医師や看護師や24時間体制で常駐している点が大きな特徴で、ターミナルケアや看取りにも対応できます。
長期入所ができる公的施設として人気が高く、経管栄養や喀痰吸引のために必要な医療器具も整備されています。
介護医療院は、要介護認定1以上であることが入所要件と規定されています。基本的には長期療養が必要な人が優先的に入所することになり、リハビリを経て自宅復帰が可能だと判断される人は入所対象にはなりません。そのため、自宅での生活が難しいと判断される要介護4や5の人が多く入所しています。
公的な介護施設には、他にも特養や老健などがありますが、介護医療院ではこれらの施設では対応できない医療サービスの提供が可能です。また民間施設と比較すると受けられる医療サービスの幅が広くレベルが高いという特徴もあります。そのため、他の施設では対応できない高齢者が入所する施設として、受け皿になっています。
介護医療院は、2018年の介護保険法改正によって誕生した新しい形態の介護施設です。従来あった介護保険施設は、家族での介護が難しいのでやむなく入院させている施設という社会的入院が問題となっており、この法改正によって廃止となり、その代わりに介護医療院となったと考えると分かりやすいかもしれません。
このように介護施設のいろいろな種類を知ることが、勤務先選びのヒントになるでしょう。
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